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原作愛に溢れたアニメ実写化の成功例 シティーハンター Amazonプライムにて配信中

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Amazonプライム・ビデオにてフランス映画版のシティーハンターが配信されています。
昨年の作品ですが、コロナの影響で映画館自体に行けなかったのと、結構マイナー作品ではあったので自分の地元では上映自体がすくなったのもあり見逃していましたが、のちの映画評ではかなり高評価だったので、今回のアマプラ配信はめっちゃ嬉しい。

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション デラックス吹替版

原作愛に溢れた秀逸作

シティーハンター実写化と言えば、ジャッキーチェンの残念な方がまっさきに思い浮かびます。というか、アニメ実写化は基本的に身構えてしまうものです。
(北斗の拳、デビルマン、ドラゴンボール…etc)

今回のシティーハンターもポスターの感じは思いっきりB級作品臭がぷんぷんするわけです。
ただ、原作漫画/アニメが好きであれば、このポスターからも愛を感じるんです。妙にポージングが原作に近い。すごく細かいんだけど。

監督は原作の大ファンらしく、この作品の企画を北条司氏に直接プレゼンし、その後、感触が良かった事を受け再度シナリオを練り直して
作者より快諾を得たとの事で。監督自身もドラゴンボールの失敗などを教訓に「原作ファンを裏切らない作品」を目指したとかなんとか。

作品としては、めちゃくちゃライトでテンポ良く、B級といえばB級なんですが、娯楽作品極まれリと言わんばかりの構成です。
全体を通して9割はギャグですが、原作同様に決める時に必ず決める冴羽獠のかっこよさもしっかり表現されていて、見た後の満足度が本当に高い作品です。

※雰囲気は同じくフランス映画のリュック・ベッソンのTAXIに近いかな。

吹替版がおすすめ

アマプラでは吹替版もあるのでそっちがよりアニメを思い起こすのでおすすめ。やっぱ一番最初に気になるのは声優が神谷明氏では無く、山寺氏な事。
攻殻機動隊のトグサみたいだな…と思うわけですが、開始5分後にはまったく違和感無く、実際の俳優の風体的にも合っているのですごくマッチしている。
それに合わせてカオリの声優さんも変わっているんだけど、こちらもまったく違和感無し。

冴羽獠といえば神谷明氏という絶対的な印象があるため、声優陣も「原作アニメファン」というものを強く意識し、真摯に向かい合っている姿勢を感じたし
そしてやっぱ山寺さんすげぇなっていう。

シモネタが原作よりひどい(いい意味で)

原作マンガのシティーハンターといえば「モッコリ」なわけですが、これって昨今の倫理観でいうとNGですよね…

「もっこり」というワードはもちろん映画中に頻繁に出てくるわけですが、原作であったような「もっこり」している描写はありませんでした。
まぁ実写で「もっこり」をやったら最近だと速攻叩かれそう。。

んこれは映画の対談記事で読んだんですが、フランスではセクシー表現に規制があって「もっこり」というワードは別のモノに置き換わっていたとの事。
あと、日本のアニメでも漫画のような「もっこり」表現は絵ではしていなかったらしい(そうだっけ…?)
まぁ神谷明氏の「もっこりちゅわ~~ん!!」っていう声の影響が大きいかな。

んで、この実写映画版の「シモネタ」はどうなのか。正直、下品さでいうとこっちの方が下品ですw開始直後からくだらない「シモネタ」のオンパレードです。
ただ、「シモネタ」の力加減が絶妙で、原作より突き抜けてるんだけど、過度に行きすぎず定番のシモネタが散りばめられているんだけど、全体的に「間のとり方」が本当に上手くて、シュールな雰囲気も持ち合わせているのでフランス映画っぽいノリのライトなバカバカしさがセンスを感じました。

アクション映画としても見どころが多い

映画の開始はちょっと変わった始まり方をしていて、いきなり海坊主との激しい戦闘シーンから始まります。構成としては不思議な作りで、冒頭の戦闘シーンは、開始10分後に話の流れとして入ってきます。

迫力とスピード感のあるアクションシーンと、くだらないシモネタその双方がしっかりと入っておりこの映画を凝縮したシーンだったからインサートしたのかな?っと。

海坊主の再現度が本当に高い…

冴羽獠といえば、超人的な強さが特徴で、その強さの表現がスピードとして出せれています。

カメラワークやスピード感がアクション映画としても質が高いです。劇中、FPSように冴羽獠の視点で的をなぎ倒して行くシーンは実験的で面白いです。
※あとこのシーンにK-1のバンナが出演していますw

特に後半のメインである銃撃戦シーンは、本当にかっこいいです。カオリのスカートを捲って武器を取りだすシーンなど(これ冴子じゃなかったけ?)すごくオシャレ。冴羽遼の超絶的なスイーパーとして強さを実写で上手く表現しているなー見入ってしまいました。マグナムを打つ時の、独特の背筋を伸ばし垂直立ちで打つポージングがめちゃくちゃかっこよかった。

ファンで無くてもライトに楽しめる、ファンならディープに楽しめる エンタメ作品として大成功している。

随所に散りばめられた原作ファンに向けたシーン。「あぁワン・オブ・サウザンドね!!!」的な。こういった漫画アニメ原作の実写化は
原作を知らない人間が見ると置いてけぼりになってしまい、失敗する事が多いです。かといってライト層に寄せるとディープなファンがコレジャナイ感を出してしまうし。このフランス版シティーハンターはその双方が満足出来る作りをしている秀作です。
最後のオチもすごく綺麗にまとめてあって、見た後の満足度が本当に高い映画でした。

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